注文を受けてから詰める、至福の「出来立て」スタイル
古典落語『王子の狐』など「狐の街」として古くから知られ、街のあちこちに狐のモチーフが溶け込む北区・王子。 狐ではなく、「狸」がたくさん出迎えてくれる和菓子屋さんがあるんです。 JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」より徒歩約5〜6分、権現坂を少し上った場所に、どこか愛らしくてほっとする、知る人ぞ知る老舗の和菓子屋「狸家(たぬきや)」さんがあります。
創業100年以上経つ歴史ある和菓子屋さん。 お店の暖簾をくぐると、店内にはたくさんの狸をはじめとした動物たちの置物がずらりとお出迎え。
どこを見渡しても温かい眼差しに包まれる空間は、一歩足を踏み入れた瞬間から不思議と心が和んでいくのを感じます。
狸家さんの看板メニューと言えば、なんと言ってもずんぐりむっくりとした可愛らしいフォルムが印象的な「狸最中(1個 160円)」です。
味は「つぶあん」と「しろあん」の2種類。 今回はひとつずつお願いすることにしました。
注文を伝えると、お店の方がその場で丁寧に皮へあんこを詰めてくれるという、嬉しい手仕事のスタイル。 手渡された瞬間から、最中の香ばしい芳醇な香りがふわっと鼻腔をくすぐり、食べる前から期待で胸がいっぱい!!
あらかじめ餡が詰められている作り置きの最中とは全く違う、まさに「詰めたて」だからこそ味わえる贅沢な体験です。
バリッと響く心地よい音と、あふれんばかりのぎっしり餡!
購入品のご紹介。
さっそく一口かじってみると、「パリッ!」と音を立てる最高の食感。 繊細でサクサクの香ばしい皮に包まれた中は、驚くほどみっちりと餡が詰まっています。
どれくらいみっちりかというと…
これが
こう
皮が白い最中が、しろあん。一口目から、上品で自然な甘さが口いっぱいに広がります! 豆の風味を感じさせるようなやさしい味わいで、甘すぎず爽やか。口当たりが滑らかで、クリーミーです!
茶色っぽいほうの皮の最中が、つぶあん。なめらかでコクのある風味が魅力のつぶあん。小豆本来のふっくらとした風味が活きており、重たさを感じさせない自然な甘み!
どちらも、パリパリの皮の香ばしさと合わさることで、思わず頬が緩んでしまうような美味しさ。そして、頭からお尻までどこをかじっても、あふれんばかりの餡子を楽しめる満足感いっぱいの逸品です。
皮の両面に狸の顔がかたどられているのは、「表裏のない商売をする」というお店の粋な想いが込められているのだそう。
また、狐ではなく狸なのは「狸の方が、お腹がふっくらしていて、あんこを入れるならお腹の部分にたっぷり入る」からなんだそうですよ!
美味しさだけでなく、店主さんの温かな真心までしっかりと閉じ込められています。
手のひらサイズにぎっしり詰まった幸せを
「お口の中に、香ばしい皮と優しい甘さのあんこが広がる瞬間。」 それは忙しい毎日のなかで、ホッと一息つくのにぴったりの、手のひらサイズの幸せな時間でした。 手土産としてはもちろん、王子散策の合間に自分へのご褒美として1個から気軽に買えるのも嬉しいポイント! 王子の街を訪れた際は、ぜひ「狸家」さんの扉を開けて、焼きたての香ばしい皮とぎっしり詰まった温かいあんこの美味しさに出会いに行ってみませんか。
狸家の店舗情報
【住所】〒114-0022 東京都北区王子本町1丁目23 狸家ビル
【電話】03-3908-3004
【営業時間】月〜土曜日 9:00〜18:00
【定休日】日曜日
ミワとは何者?
桜田 実和(さくらだ みわ)
<経歴>
2000年生まれ、千葉県出身。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。
「観た人の人生を豊かに出来る俳優」を体現すべく、
舞台や体験型演劇のキャストなど「生」の対話に軸を置いて活動中。
自身が中高時代に生活を演劇に救われた経験から、 2022-2024年まで演劇メディアAudienceにて 「広く演劇の魅力が届くように」との想いでライターを担当。
<個人的なこと> 王子エリアは劇場や稽古場があることから、大学時代から通っていました。魅力溢れる街を、縁あってこうしてよりディープに知ることが出来ることがとても嬉しいです!








