石鍋商店|北区岸町|創業明治20年。無添加の久寿餅と職人の技が息づく、参道沿いの老舗甘味処

王子駅から徒歩約3分、飛鳥山公園や王子稲荷神社、名主の滝公園など、江戸時代からの行楽地・名所が点在する王子・岸町エリア。

王子稲荷神社の参道に差し掛かると風にはためく、赤地に白い文字で書かれた「久寿餅」の旗が目印。

ここが、明治20年(1887年)の創業から130年以上にわたり、この街で昔ながらの味を守り続けている甘味処「石鍋商店」さんです! 王子駅前は特に、歴史のあるお店が残っていますね!

かつて江戸の行楽地として賑わった王子周辺の料亭や茶店に、久寿餅や寒天、こんにゃくを卸していたという歴史を持っているのです。

店内には12席ほどの和テイストでカジュアルなイートインスペースがあります。

散策の途中にふらりと立ち寄って至福の甘味を味わうことができます。

イートインメニューはこちら。 まずは、甘味!

そして、こだわりの飲み物も。

必ず一人一品の注文、複数人で一品のシェアはご遠慮くださいとのことでした。 お店のルールを守って、気持ちよく過ごしましょう!

素材へのこだわりが光る「あんみつ」と優しい自家製和菓子

看板商品の「久寿餅」と並んで人気を集めるのが、見た目も華やかな「あんみつ」。

主役となる寒天には、神津島産と稲取産の天草を絶妙にブレンドして使用。 石鍋商店さんの寒天は私が食べた史上一番美味しい寒天でした!さすが自家製!

お店の外には、寒天の材料・天草が飾られていて実際に触ることができます。

その上に乗るのは、しっかりとした風味が際立つ国産の赤えんどう豆、モチモチの求肥、季節のフルーツ、そして舌触り滑らかなこし餡。

優しい甘さのこし餡とコクのある特製黒蜜、そして旨味あふれる寒天が見事にマッチ! 全体の完成度の高さに驚かされます!

作りたてだけが持つ、本当の美味しさ「久寿餅」

石鍋商店の菓子作りの根底にあるのは、「体に良くないとされているものは極力使わない」という創業以来の強い信念です。

テイクアウトでは久寿餅やあんみつ類のほか、ところてんや昔ながらの酒まんじゅうなども販売されており、お土産として購入していく方の姿も絶えません。

看板商品である「久寿餅(くずもち)」は、小麦粉のデンプン質をじっくりと発酵させて作られる江戸時代からの伝統的な和スイーツ。 保存料や添加物を一切使用していないため、賞味期限は作ってからわずか「2日間」という儚さです。

しかし、その日持ちの短さこそが”本物の証”。

出来立てのお餅に、お店特製の濃厚な黒蜜と香ばしいきな粉をたっぷりとかけていただけば、モチモチとした独特の弾力とやさしい風味が口いっぱいに広がります! 身体にすっと馴染む素朴で奥深い味わいは、職人さんの誠実な手仕事そのものです。

また、知る人ぞ知る石鍋商店の名物が、七五三やお食い初めなどの祝事用に作られる「お赤飯」です。

安価な輸入ささげが多く出回る現代において、石鍋商店では「安心で最高に美味しいお赤飯を食べてほしい」という思いから、岡山県産の最高級ブランド『備中だるまささげ』を贅沢に使用。

大粒で皮が破れにくく、風味豊かなささげと一緒にふっくら炊き上げられたお赤飯は、祝いの席に華を添えてくれます(発泡スチロールの化粧箱入り、3日前までの要予約。※7月〜9月は販売休止)。

王子散策の合間に、ホッと心をほぐすひとときを

久寿餅の販売は朝10:00から行われていますが、売り切れ次第終了となるため早めのチェックがおすすめ。

イートインの甘味処(13:00〜15:30入店まで)でゆったりと甘味を味わえば、街歩きの疲れもすーっと吹き飛んでいきます。

老舗の歴史と丁寧な手仕事、そして気取らない温もりが同居する「石鍋商店」。

お店の中にも外にも歴史を感じるものがあちこちにあります。探してみるのも楽しい!

王子散策の思い出に、時代を超えて愛される本物の味を訪ねてみませんか。

石鍋商店の店舗情報

【住所】〒114-0021 東京都北区岸町1-5-10
【電話番号】03-3908-3165
【営業時間】久寿餅販売:10:00〜(売り切れ次第終了)/甘味処(店内利用):13:00〜15:30(入店まで)※ご利用は16:30まで
【定休日】不定期(事前に公式HPにて確認がおすすめです)

ミワとは何者?

桜田 実和(さくらだ みわ)
<経歴>
2000年生まれ、千葉県出身。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。 「観た人の人生を豊かに出来る俳優」を体現すべく、 舞台や体験型演劇のキャストなど「生」の対話に軸を置いて活動中。

自身が中高時代に生活を演劇に救われた経験から、 2022-2024年まで演劇メディアAudienceにて 「広く演劇の魅力が届くように」との想いでライターを担当。

<個人的なこと> 王子エリアは劇場や稽古場があることから、大学時代から通っていました。魅力溢れる街を、縁あってこうしてよりディープに知ることが出来ることがとても嬉しいです!